~野球指導を「経営」として考えた結果の選択~
「野球アカデミーをやりたい」と言うと、
多くの人が思い浮かべるのは、
立派なグラウンドや大きな建物かもしれません。
正直に言うと、
私自身も最初は、そういう完成形を
思い描いていました。
でも、いろいろ調べて、考えて、
数字を出していく中で、
一度立ち止まることにしました。
これは「野球の理想」の話ではなく、
**「事業として成立させるにはどうするか」**という視点での判断です。
野球指導を“仕事”として続けるために、避けて通れなかった現実
野球指導は、情熱だけでは続きません。
・毎月どれくらい固定費がかかるのか
・売上が立たない月があったらどうなるのか
・最初から大きな投資をして、失敗したらどうなるのか
こうしたことを考えずに始めてしまうと、
どれだけ良い指導をしていても、
途中で続けられなくなります。
「選手を支えたい」と思うなら、
まず自分が倒れない形を作る必要がある。
その結論が、
プレハブ拠点からのスタートでした。
プレハブ拠点を選んだ理由(経営視点)
プレハブと聞くと、
「仮設」「簡易的」というイメージを
持たれるかもしれません。
でも、経営の視点で見ると、
メリットは非常に大きいです。
- 初期投資を抑えられる
- 固定費が低い
- 撤退リスクが小さい
- 需要を見ながら調整できる
- 次の拡張につなげやすい
つまりこれは、
“妥協”ではなく、戦略的な選択です。
プレハブ拠点にかかる費用のリアル(概算)
ここは、あえて隠さずに書きます。
① プレハブ本体
- 中古:80万〜150万円
- 新品:150万〜300万円
用途は「事務所兼簡易トレーニングスペース」。
最低限の断熱と電源が取れる仕様を想定しています。
② 設置・基礎・インフラ
- 簡易基礎工事:30万〜80万円
- 電気・水道引き込み:50万〜120万円
▶ 合計:100万〜200万円前後
③ 内装・設備
- 床マット・人工芝マット
- 防球ネット
- 全身鏡
- 撮影用タブレット・三脚
- 机・椅子・収納棚
▶ 40万〜70万円程度
④ 初期在庫(野球道具・ケア用品)
- トレーニングバット
- チューブ・ミニハードル
- ケア用品など
▶ 100万〜300万円(最初は絞る前提)
初期投資 合計
約350万〜800万円
大きな施設を建てるのとは、
桁がまったく違います。
土地についての考え方(あえて所有しない選択も)
この段階では、
土地を購入することは前提にしていません。
- 借地
- 知人・事業者との協力
- 空きスペースの活用
など、固定費を増やさない
方法を優先します。
理由はシンプルで、
最初から“動かせない資産”を持たないためです。
プレハブ(事務所)内は、すべて公開するつもりです
この拠点では、
「何をしている場所なのか」が一目で分かるようにします。
内部イメージ(想定)
- 入ってすぐ:野球道具・ケア用品の棚
- 中央:フォームチェック・軽トレ・ケアスペース
- 壁面:鏡・ネット・撮影機材
- 奥:事務・受付・簡易収納
隠したいものは、何もありません。
- どんな環境で
- どんな規模で
- どんな考えでやっているのか
すべて見せた方が、
信頼につながると思っているからです。
なぜ「正直に全部出す」ことを選んだのか
経営の世界に足を踏み入れる以上、
「かっこよく見せる」よりも大切なことがあります。
それは、
判断材料をきちんと出すこと。
- この規模なら任せられるか
- この考え方に共感できるか
- 子どもを預けたいか
その判断を、
読む人自身ができる状態にしたい。
だから、
あえて未完成な状態も、数字も公開します。
このプレハブ拠点は「完成形」ではない
最後に、
誤解してほしくないことがあります。
このプレハブ拠点は、
最終形ではありません。
でも、
- ここで得た経験
- ここで積み上げた実績
- ここで出た数字
それらすべてが、
将来のアカデミー構想につながっていきます。
小さく始めて、
確かめながら育てる。
それが、
長く続く形だと信じています。
もしこの考え方に共感して
くれる人がいたらそれだけで、
この選択は間違っていなかったと思えます。
これは、
野球指導者としてだけでなく、
経営の世界に踏み出す一人の挑戦の記録です。



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