── 量よりも大切にしてほしい3つの視点
「1人で練習しても、意味あるんですか?」
これ、
少年野球〜高校野球まで、
本当によく聞く質問です。
正直に言うと、
1人練習は、やり方次第で“最強”にも“無意味”にもなる。
実際、
- 毎日1人で練習しているのに伸びない選手
- 時間は短くても、確実に成長していく選手
この差は、
才能やセンスではありません。
違いはただ一つ。
**「何を目的にしているか」**です。
1人練習=たくさんやる、ではない
まず、
一番最初に伝えたいことがあります。
1人練習は、
量をこなすための時間じゃない。
・素振り1000本
・ノックをひたすら
・とりあえず毎日やる
これを否定するわけじゃありません。
でも、これだけだと
伸び悩む選手が本当に多い。
なぜなら、1人練習には
「見てくれる人」がいないからです。
だからこそ、
考え方を間違えると
間違った動きを
ひたすら反復する時間になってしまう。
伸びる選手が1人練習でやっていること
結論から言います。
伸びる選手が1人練習でやっているのは、
**技術練習ではなく「確認」と「修正」**です。
視点①|テーマは1つだけ
伸びる選手の1人練習は、
テーマが1つです。
例えば
- 今日のテーマは「一歩目」
- 今日は「トップの位置」
- 今回は「フライ判断の初動」
これだけ。
ダメな例
- 打撃もやって
- 守備もやって
- 走塁もやって
- なんとなく全部
これだと、
結局「やった感」だけが残ります。
1人練習は
欲張らないことが一番大事。
視点②|できたかどうか、じゃなく「何がズレたか」
多くの選手は、
1人練習をこう終えます。
「今日は調子よかった」
「今日はダメだった」
これ、
正直ほとんど意味がありません。
伸びる選手は、こう振り返ります。
- どこでズレたか
- どの瞬間に判断が遅れたか
- 何を考えすぎたか
“感情”じゃなく“現象”を見る。
これができると、
1人練習は一気に価値が上がります。
視点③|次の練習につながっているか
1人練習は、
単発で終わらせないことが重要。
今日の1人練習で出た課題は、
- 明日の練習
- チーム練習
- 次の試合
ここにつながっていないと意味がない。
伸びる選手は、
1人練習を
「次の練習の準備」に使っています。
家でできる1人練習の考え方
家でできることは限られています。
だからこそ、目的を絞る。
例|家での1人練習テーマ
- 構えの確認
- トップの位置
- 体重移動
- スタート姿勢
ここで
「強く打つ」「速く動く」は狙わない。
形と意識の確認でOKです。
グラウンドでの1人練習の考え方
グラウンドでは、
少し実戦に近づけられる。
でも、ここでも考え方は同じ。
例|グラウンド1人練習
- フライを追う“最初の一歩”だけ確認
- ノックを受ける前の準備
- 投球前の視線・イメージ
全部やらない。
一部だけを切り取る。
道具は「楽をするため」じゃない
1人練習で
道具を使うことは、悪くありません。
でも、目的を間違えると
ただの“作業”になります。
道具は
- 動きを分かりやすくする
- 意識をズラさない
- 1人でも再現性を上げる
このために使う。
「これを使えば上手くなる」
ではなく、
「これを使うと何が分かるか」。
ここが重要です。
1人練習が向いていない日もある
これは大事な話。
- 気持ちが荒れている日
- 自信を失っている時
- ミスを引きずっている時
こういう日は、
1人練習を“しない”判断も正解です。
無理にやると、
変な感覚だけが残ります。
伸びる選手ほど、
やらない判断も上手い。
1人練習は「自分と向き合う時間」
1人練習は、
誰にも見られていない。
だからこそ、ごまかせるし、
逃げることもできる。
でも、
ちゃんと向き合えば
一番成長できる時間でもあります。
- 今の自分は何が足りないか
- 何を変えたいのか
- どこで止まっているのか
これを考えられる選手は、
確実に伸びます。
▶1人練習を “作業” にしないための道具の使い方
ここまで読んで、
「1人練習の考え方は分かった」
そう感じてくれたなら、それだけで十分です。
正直に言うと、
道具は必須ではありません。
この記事で書いた内容は、
道具がなくても実践できます。
それでも、
もしあなたが
・1人でも練習の質を保ちたい
・意識しているポイントをズラさずに続けたい
・「なんとなく練習」になるのを防ぎたい
そう感じているなら、
目的に合った道具は “助け” になります。
大事なのは、
「これを使えば上手くなる」ではなく、
「この道具は、どの意識を助けてくれるのか」
を理解した上で使うことです。
道具を使った方がいい人
- 1人練習で何を意識すればいいか迷いやすい
- 練習が作業になりがち
- 同じミスを何度も繰り返してしまう
- フォームや動きの“基準”を作りたい
こういう人にとっては、
道具は「答え」ではなく
**“ズレに気づくための鏡”**になります。
道具を使わなくてもいい人
- 今のテーマが明確に言語化できている
- 練習後に「何がズレたか」を振り返れている
- 動きの修正ポイントを自分で見つけられる
こういう人は、
無理に道具を使う必要はありません。
使わない判断ができるのも、立派な成長です。
道具を選ぶ時の考え方(重要)
道具を選ぶ時は、
「人気」「ランキング」「おすすめ」よりも、
まずこの問いを立ててください。
今の自分は、
何を確認したくて1人練習をしているのか?
- 動きの形を確認したいのか
- 判断の速さを上げたいのか
- 反応のきっかけを作りたいのか
目的が先、道具は後。
これを逆にすると、
練習は一気に作業になります。
まとめて整理しました
1人練習と相性のいい道具を、
**「目的別」**に整理しました。
- どんな人に合うか
- 逆に使わなくていい人はどんな人か
- 道具がなくても代用できる練習はあるか
良いことも、注意点も、
正直に書いています。
普通の壁当てでも練習はできます。
ただ、
**「一歩目の速さ」や「判断のきっかけ」**
にフォーカスしたい人にとっては、
不規則に跳ねるボールが助けになることがあります。
高校時代、
私自身も1人練習で使っていました。
✓使うと合う人
・投球量が増えてきた選手
・肩、肘に不安がある
・練習後のケアを大事にしたい
×無理に使わなくていい人
・まだ投球量が少ない
・ケアの必要性を感じていない段階
※ このリンクは、
「必要だと感じた人だけ」
読んでもらえれば大丈夫です。
最後に|量より「質とつながり」
もう一度、まとめます。
1人練習で大事なのは
- テーマを1つに絞る
- ズレを見つける
- 次につなげる
量は、そのあとでいい。
1人練習は、
「上手くなるための作業」じゃなく、
**「上手くなる準備」**です。
この考え方を持てるようになると、
練習の質は必ず変わります。



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